歩くのが不自由になったり、病気がひどくなった時にポータブルトイレはとても役立ちます。ただ、ベッドの横に置くと臭いが部屋の中に漂います。排せつ物が入ったバケツを洗う手間も課題です。
今回は、排せつ物を自動的に防臭フィルムで包むポータブルトイレを紹介します。嫌な臭いは軽減され、バケツ洗浄も不要です。
便器の中にまず専用凝固剤を入れ、用を足したら手元の作動ボタンを押すだけ。排せつ物は防臭フィルムで完全密閉されます。ビニール袋に入るイメージです。一定の時間がたつと、袋が便器下の受け皿に出てきます。これを捨てるだけ。
ひじ掛けはベッドから移りやすいように取り外せます。幅56・5cm、奥行き56cm、高さ74〜80cm。便座の高さは37、40、43cmに調整できます。重さ約21kg。電源は家庭用コンセントを使用。9万9750円。
電気代はそれほどかかりませんが、防臭フィルムと凝固剤と合わせて1回分で約50円かかります。購入時に防臭フィルムと凝固剤が60回分付いています。これを使い切ったら、別売りもしています。介護保険で購入される場合は自治体にお問い合わせください。(岡田しげひこ・理学療法士)
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